当事務所の解決事例

2024.04.19

【No.250】14級9号認定の40代個人事業主の男性について、賠償金226万円の獲得に成功した事例

相談者:男性Tさん
職業:個人事業主
後遺障害の内容:14級9号

項目 獲得金額
治療費 460,000円
文書料 5,000円
休業損害 135,000円
入通院慰謝料 825,000円
後遺障害逸失利益 385,000円
後遺障害慰謝料 1,010,000円
合計 1,390,000円

 

背景

40代個人事業主の男性Tさんは、業務中、普通貨物自動車を運転して倉庫の駐車場内を走行していました。そして、Tさん車両の前方を走行していた大型貨物自動車が突然停車したことから、Tさんも自車を停車させたところ、突然、前方の大型貨物自動車が後退進行してきて、Tさん車両の前方に衝突する、という事故に遭いました。

Tさんは、事故直後に救急搬送された総合病院で、頚椎捻挫等の診断を受けました。その後、整形外科クリニックに約半年間に渡って通院し、症状固定となりました。

弁護士の関わり

事故から3カ月ほどが経過した時点で、保険外交員の方を通じてご依頼いただきました。

治療終了後、症状固定に達した時点で、後遺障害申請と並行して、傷害分(主に入通院慰謝料と休業損害)に関する示談交渉を開始しました。

傷害分については、交渉開始から1カ月ほどで、休業損害の先払い10万円を除き約86万円の支払いを得る内容で、示談することができました。

後遺障害については、1回目の認定結果が非該当であったことから、異議申立を行ったところ、両手のしびれ等の症状について、14級9号の認定を受けることができました。

認定された後遺障害結果を前提に、後遺障害分(後遺障害慰謝料と後遺障害逸失利益)に関する交渉を行ったところ、自賠責保険から直接支払われた75万円を合わせて、140万円の支払いを得る内容で示談することができました。

所感

Tさんのケースでは、後遺障害の認定を待たずして、傷害分について示談交渉を行い、賠償金の支払いを得ることができました。

後遺障害の申請を行い、認定を受けるまでには時間を要しますが、Tさんのケースのように、後遺障害の認定を待たずして、傷害分に関して交渉し、示談締結することも可能です。

ただ、傷害分について「早期示談」の優先順位を第一にしてしまうと、どうしても、金額面での妥協が必要となりがちです。

すなわち、時間をかけて上の手続に持っていくことを見据えれば、もっと高い額で和解できた可能性が高い中で、それよりは低い額での示談になりがちということです。

こういった懸念事項もあるので、後遺障害認定前の傷害分の示談、については、当事務所としては決してお勧めはしておりません。

ただ、早期に資金が必要であるなど、依頼者の方の要望がある場合には、後遺障害認定前の傷害分示談の交渉を行う場合もあります。

事故に遭われてお怪我をされた方は、是非、早い段階で、当事務所にご相談ください。