当事務所の解決事例

2022.02.06

【No.145】後遺障害非該当の20代専業主婦の女性について、賠償金130万円の獲得に成功した事例

相談者:女性Iさん
職業:専業主婦
傷害の内容:胸椎、腰椎捻挫等

項目名 獲得金額
治療費 150,000円
通院費・その他 10,000円
入通院慰謝料 810,000円
休業損害 480,000円
合計 1,450,000円

 

背景

20代専業主婦の女性Iさんは、自動車を運転して信号機で交通整理のされた交差点にさしかかり、右折しようとしたところ、右側から赤信号を無視して直進してきた四輪車に衝突される事故に遭いました。

Iさんは、胸椎・腰椎捻挫等の診断を受け、整形外科に約半年弱、18回にわたって通院し、症状固定となりました。

弁護士の関わり

事故の10日後、という直後と言える段階でご依頼いただきました。

事故後、まずは物損の示談交渉を開始しました。

Iさんが運転していた車両は、事故時点で初年度登録から5カ月程度しか経過しておらず、かつ、修理費用は100万円にも及んでいました。

この点、裁判例上、おおむね初年度登録から3年以内の比較的高級な車両であって、事故による損傷が車両の骨格等構造部分に及んでいる場合には、事故歴によって車両の市場価値が低下することを補完する格落ち損・評価損というものが認められます。

裁判例上、車両評価損は修理費用の30%が概ね上限なのですが、Iさんのケースではこの上限である30%、金額にして約30万円の評価損を修理費とは別に獲得することができました。

Iさんには並行して治療に専念してもらい、後遺障害の申請をおこないましたが、結果は残念ながら非該当でした。

Iさんの希望を受け、異議申立はおこなわずに非該当を前提に示談交渉を開始しました。

相手損保からは、当初、約92万円を支払うという示談案が提案されました。

Iさんと検討し、あくまで示談交渉の枠内で解決を図ることとし、最終的に、慰謝料については裁判をおこなった場合の90%余り、休業損害については主婦としての休業損害3カ月分を計上した、130万円という金額で示談することができました。

所感

Iさんのケースでは、主婦としての休業損害が比較的多く認められたこともあって、示談交渉段階としては比較的大きな金額で示談することができました。

専業主婦の方に限らず、兼業主婦も含めて、主婦の方については、主婦としての休業損害が大きくなる場合も多く、後遺障害が非該当であっても比較的多額の賠償金が支払われるケースが多いです。

交通事故に遭われた主婦の方は、是非当事務所にご相談ください。